死なばやと何思ふらん後の世も
恋は世に憂きこととこそ聞け
- 歌の意味
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死んでしまいたいなどと、どうして思うのだろう。来世でも、恋は本当につらいものだと聞いているのに。
- 鑑賞
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雑歌 1318
詞書は前の歌に続き「恋百十首」
死んでしまいたいなどと、どうして思うのだろう、来世においても、恋はまことにつらいものだと聞いているのに、と詠む。
恋の苦しみから逃れるために死を願っても、来世でも恋の苦しみは続くと聞くので、死も救いにならないという絶望を詠んでいる。恋の執着が来世の妨げになるという仏教的な考えが背景にある。
初句「死なばやと」の「ばや」は願望の終助詞で、死んでしまいたいと、の意である。
二句「何思ふらん」は、どうして思うのだろう、の意で、三句切れの前に置かれた自問である。
三句「後の世も」は、来世においても、の意である。
四句「恋は世に憂き」の「世に」は、まことに、の意である。
結句「こととこそ聞け」の「こそ」は強意の係助詞で、已然形「聞け」と係り結びをなし、聞いているのに、の意を表す。
のちのよ:来世
- 作者
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西行
- 出典
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山家集
- 前の歌
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なぞもかく事新しく人の問ふ 我物思ふふりにしものを
- 次の歌
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わりなしやいつを思ひの果てにして 月日を送る我が身なるらん