いつか我塵積む床を払ひあけて
来んと頼めん人を待つべき
- 歌の意味
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いつになったら私は、塵の積もった床を払い清めて、来ようと約束してくれる人を待つことができるのだろう。
- 鑑賞
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雑歌 1324
詞書は前の歌に続き「恋百十首」
いつになったら私は、長く訪れのないままに塵の積もった寝床を払い清めて、来ようと約束してくれる人を待つことができるのだろう、と詠む。
塵の積もった床は、長く恋人の訪れがない寂しさを表している。いつか相手が来ると約束してくれて、床を清めて待つ日が来ることを願う、切ない期待の歌である。
初句「いつか我」は、いつになったら私は、の意である。
二句「塵積む床を」は、塵の積もった寝床を、の意で、長い独り寝を示す。
三句「払ひあけて」は、払い清めて、の意で、字余りとなっている。
四句「来んと頼めん」の「頼む」は下二段活用で、来ようと約束して頼みに思わせる、の意である。本文は「憑めん」と表記している。
結句「人を待つべき」は、人を待つことができるだろうか、の意で、初句の「いつか」と呼応している。
ちりつむ:塵が積もる
- 作者
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西行
- 出典
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山家集
- 前の歌
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いくほどもながらふまじき世の中に 物を思はでふるよしもがな
- 次の歌
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よたけたつ袖にたたへて忍ぶかな 袂の滝に落つる浪を