心から心に物を思はせて
身を苦しむる我が身なりけり
- 歌の意味
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自分の心から、自分の心に物思いをさせて、我が身を苦しめている我が身であったよ。
- 鑑賞
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雑歌 1327
詞書は前の歌に続き「恋百十首」
自分の心が自ら進んで心に物思いをさせ、その結果、我が身を苦しめているのは、ほかならぬ我が身自身であった、と詠む。
恋の苦しみの原因は相手にあるのではなく、自分の心にあるのだという自覚を詠んでいる。「心」「身」をそれぞれ重ね、自分で自分を苦しめる堂々めぐりを表している。仏教の、苦は自らの心から生じるという考えにも通じる。
初句「心から」は、自分の心から、自ら進んで、の意である。
二句「心に物を」は、心に物思いを、の意で、初句の「心」を重ねている。
三句「思はせて」は、させて、の意である。
四句「身を苦しむる」は、我が身を苦しめる、の意である。
結句「我が身なりけり」の「けり」は気づきの詠嘆で、我が身であったよ、と結ぶ。
こころから:自分の心から、自ら進んで
- 作者
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西行
- 出典
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山家集
- 前の歌
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憂きによりつひに朽ちぬる我が袖を 心尽くしに何忍びけん
- 次の歌
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ひとりきて我が身にまとふ唐衣 しほしほとこそ泣き濡らさるれ