取り残し思ひもかけぬ露払ひ
あなくらたかの我が心や
- 歌の意味
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取り残されて、思いもかけない露払いをすることになった。ああ、なんとも見通しのきかない我が心よ。
- 鑑賞
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雑歌 1341
詞書は前の歌に続き「恋百十首」
取り残されて、思いもかけない露払いのような役回りになってしまった、ああ、なんとも先の見えない我が心であることよ、と詠む。
一首全体に語義のとりにくい語が多く、解釈の定まらない歌である。「露払ひ」は先導して道の露を払う役のことで、恋においてほかの人の先導役に終わったことを嘆くとも解される。「あなくらたかの」も語義がとりにくいが、ここでは、見通しのきかない、暗い、の意に解した。
初句「取り残し」は、取り残されて、の意に解される。
二句「思ひもかけぬ」は、思いもかけない、の意である。
三句「露払ひ」は、先に立って道の露を払う役の意で、三句切れとなる。
四句「あなくらたかの」は、語義がとりにくいが、「あな」は感動詞で、ああ、先の見えない、の意に解される。
結句「我が心や」の「や」は詠嘆の間投助詞で、我が心よ、と結ぶ。
つゆはらひ:先に立って道の露を払う役、先導
- 作者
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西行
- 出典
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山家集
- 前の歌
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さることのあるべきかはと忍ばれて 心いつまでみさをなるらん
- 次の歌
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君に染む心の色の深さには 匂ひもさらに見えぬなりけり