よしさらば光なくとも玉と言ひて
言葉の塵は君磨かなん
- 歌の意味
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ええ、それならば、光はなくとも玉だと言ってくださったのだから、言葉についた塵は、あなたが磨いてほしい。
- 鑑賞
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雑歌 1352
詞書「返し」
前歌の院の少納言の局の賛辞に対する西行の返歌である。ええ、それならば、光がなくても玉だと言ってくださったのだから、私の歌の言葉についた塵は、あなたが磨き上げてほしい、と応えている。
相手が自分の歌を玉にたとえたのを受け、謙遜しながらも、その玉を磨いてほしいと、相手の歌の才をも認める機知に富んだ返しである。玉、光、塵、磨くと縁語を連ねている。
初句「よしさらば」は、ええ、それならば、の意である。
二句「光なくとも」の「とも」は逆接の仮定条件で、光はなくても、の意である。
三句「玉と言ひて」は、玉だと言って、の意で、前歌の「玉」を受け、字余りとなっている。
四句「言葉の塵は」は、歌の言葉についた塵、欠点は、の意である。
結句「君磨かなん」の「なん」は他者への願望の終助詞で、あなたに磨いてほしい、と結ぶ。
よしさらば:ええ、それならば
- 作者
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西行
- 出典
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山家集
- 前の歌
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巻ごとに玉の声せし玉章の たぐひはまたもありけるものを
- 次の歌
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松山の波に流れて来し舟の やがてむなしくなりにけるかな