- 歌の意味
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松の下だけは、雪の降る折にも変わらぬ緑の色なのだろうか。山路はどこも真っ白に見えるのに。
- 鑑賞
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雑歌 1360
詞書「雪の降りけるに」
讃岐の庵で雪の降った折に詠んだ一首である。山路がすべて真っ白に見える中で、松の下だけは、雪が降っても変わらない色なのだろうか、と詠む。
一面の雪景色の中で、常緑の松とその下だけが雪に覆われずに色を残しているさまを捉えている。前の二首で詠んだ庵の前の松が、雪の中でも変わらない姿を見せている。以下、雪をめぐる歌が続く。なおこの歌の詞書「雪の降りけるに」は、本文の資料では前歌の位置に記されているが、ここでは本歌以下の詞書とした。
初句「松の下は」は、松の木の下は、の意で、字余りとなっている。
二句「雪降る折の」は、雪の降る折の、の意である。
三句「色なれや」の「や」は疑問で、色なのだろうか、の意を表し、三句切れとなる。
四句「皆白妙に」の「白妙」は、真っ白な色の意である。
結句「見ゆる山路に」は、見える山路の中で、の意で、倒置によって対比の場を示している。
しろたへ:真っ白な色
- 作者
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西行
- 出典
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山家集
- 前の歌
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ここをまた我住み憂くて浮かれなば 松はひとりにならんとすらん
- 次の歌
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雪積みて木も分かず咲く花なれや 常磐の松も見えねなりけり