- 歌の意味
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菅島と答志の小石を分け換えて、黒と白とを混ぜ合わせよ、浦の浜風よ。
- 鑑賞
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雑歌 1382
詞書「伊勢の答志と申す島には、小石の白の限り侍る浜にて、黒は一つも混じらず、向かひて菅島と申すは、黒の限り侍るなり」
伊勢の答志という島には、白い小石ばかりの浜があって黒は一つも混じらず、向かい合う菅島という島は黒い小石ばかりである、という詞書を受けて詠んだ一首である。菅島と答志の小石を分け換えて、黒と白とを混ぜ合わせよ、浦の浜風よ、と浜風に呼びかけている。
白一色と黒一色の浜が向かい合うという珍しい景観を、浜風に混ぜ合わせよと命じる、機知に富んだ歌である。以下四首、同じ詞書のもとで白と黒の小石を詠んだ連作となっている。
初句「菅島や」の「や」は詠嘆の間投助詞で、黒い小石の菅島を打ち出している。
二句「答志の小石」は、白い小石の答志島の小石、の意である。
三句「分け換へて」は、分け取って入れ換えて、の意である。
四句「黒白混ぜよ」は、黒と白とを混ぜ合わせよ、の意で、命令形である。
結句「浦の浜風」は、浜風への呼びかけで、体言止めとなっている。
たふし:伊勢国の答志島
すがしま:伊勢国の菅島
- 作者
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西行
- 出典
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山家集
- 前の歌
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磯菜摘まん今生ひ初むる若布海苔 海松布ぎばさひじき心太
- 次の歌
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さき島の小石の白を高波の 答志の浜に打ち寄せてける