- 歌の意味
- 並んでとまって、仲間から離れない小雀が、ねぐらとして頼りにしている椎の下枝であることよ。
- 鑑賞
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雑歌 1401
詞書は前の歌に続き「小鳥どもの歌よみける中に」
並んでとまって仲間から離れない小雀たちが、ねぐらとして頼りにしている椎の下枝であることよ、と詠む。
身を寄せ合って眠る小鳥たちの姿を、温かいまなざしで描いている。前の二首が色の見立ての機知を楽しんだのに対し、本歌は小鳥たちの仲睦まじい暮らしぶりを描き、小鳥の歌三首を締めくくっている。
初句「並びゐて」は、並んでとまって、の意である。
二句「友を離れぬ」は、仲間から離れない、の意である。
三句「小雀の」は、小さな雀、あるいはこがらと呼ばれる小鳥の、の意である。
四句「ねぐらに頼む」は、ねぐらとして頼りにする、の意である。本文は「憑む」と表記している。
結句「椎の下枝」は、椎の木の下の方の枝で、体言止めとなっている。
こがらめ:小さな鳥、こがらの類
ねぐら:鳥の寝る所
- 作者
- 西行
- 出典
- 山家集
- 前の歌
- 桃園の花にまがへる照り鷽の 群れ立つ折は散る心地する
- 次の歌
- 月の澄む御祖川原に霜冴えて 千鳥遠立つ声聞こゆなり