- 歌の意味
- 心の雲が晴れて、身に憂いのない人こそが、はっきりと月の光を見ることができるのだ。
- 鑑賞
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雑歌 1407
詞書なし
心の雲が晴れて、身に何の憂いもない人こそが、はっきりと月の光を見ることができるのだ、と詠む。
月を清らかに見るためには、心の曇りを払い、憂いを去らなければならないという思いである。第千四百五首の「心の雲」を受け、憂いの晴れた心にこそ月が澄んで映ることを述べている。
初句「雲晴れて」は、心の雲が晴れて、の意である。
二句「身に憂へなき」は、身に憂いのない、の意である。
三句「人の身ぞ」の「ぞ」は強意の係助詞で、結句の連体形「べき」と係り結びをなす。
四句「さやかに月の」は、はっきりと月の、の意である。
結句「影は見るべき」は、光を見ることができるのだ、の意で、「べき」は可能を表す。
さやかなり:はっきりしている
- 作者
- 西行
- 出典
- 山家集
- 前の歌
- 眺め居りて月の影にぞ世をば見る すむもすまぬもさなりけりとは
- 次の歌
- さのみやは袂に影を宿すべき 弱し心よ月な眺めそ