君がすむ岸の岩より出づる水の
絶えぬ末をぞ人も汲みける
- 歌の意味
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あなたが住む岸の岩から湧き出る澄んだ水の、絶えることのない流れの末を、人々も汲んできたことだ。
- 鑑賞
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雑歌 1435
詞書なし
あなたが住む岸の岩から湧き出る澄んだ水の、絶えることのない流れの末を、人々もまた汲み続けてきたことだ、と詠む。
「すむ」に住むと澄むとを掛け、相手の住まいから湧き出る清らかな水が、絶えることなく人々に汲まれるという表現で、相手の徳や教えが長く人々に受け継がれることを讃えていると解される。
初句「君がすむ」の「すむ」は、「住む」と水が「澄む」を掛けた掛詞である。
二句「岸の岩より」は、岸の岩から、の意である。
三句「出づる水の」は、湧き出る水の、の意で、字余りとなっている。
四句「絶えぬ末をぞ」は、絶えることのない流れの末を、の意で、「ぞ」は強意の係助詞として連体形「ける」と係り結びをなす。
結句「人も汲みける」は、人々も汲んできたことだ、の意である。
すむ:「住む」と「澄む」を掛ける
- 作者
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西行
- 出典
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山家集
- 前の歌
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沢も解けず摘めど筐にとどまらで 目にもたまらぬゑぐの草茎
- 次の歌
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田代見ゆる池の堤のかさ添へて 湛ふる水や春の夜のため