- 歌の意味
- 伏見は過ぎた。岡の屋にもやはりとどまるまい。日野まで行って、馬の脚を試してみよう。
- 鑑賞
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雑歌 1438
詞書なし
伏見はもう過ぎた、岡の屋にもやはりとどまるまい、日野まで行って、馬の脚を試してみよう、と詠む。
伏見、岡の屋、日野と、都の南東の地名を次々と詠み込み、馬で旅を進めてゆく軽快な調子の歌である。字余りが多く、地名を連ねることで、旅の勢いが表れている。
初句「伏見過ぎぬ」の「ぬ」は完了の助動詞で、伏見は過ぎた、の意を表し、字余りで初句切れとなる。
二句「岡の屋になほ」は、岡の屋にもやはり、の意で、字余りとなっている。
三句「留まらじ」の「じ」は打消意志の助動詞で、とどまるまい、の意を表し、三句切れとなる。
四句「日野まで行きて」は、日野まで行って、の意である。
結句「駒試みん」の「ん」は意志の助動詞で、馬の脚を試してみよう、と結ぶ。
こま:馬
- 作者
- 西行
- 出典
- 山家集
- 前の歌
- 庭に流す清水の末を堰き止めて 門田養ふ心にもあるかな
- 次の歌
- 秋の色は風ぞ野もせに敷き渡す 時雨は音を袂にぞ聞く