奥になほ人見ぬ花の散らぬあれや
尋ねを入らん山ほととぎす
- 歌の意味
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山の奥には、まだ人の見ていない、散らずに残る花があるのだろうか。尋ねて入ってゆこう、山ほととぎすよ。
- 鑑賞
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雑歌 1443
詞書なし
山の奥には、まだ人の見ていない、散らずに残っている花があるのだろうか、それを尋ねて分け入ってゆこう、山ほととぎすの鳴く頃に、と詠む。
夏になって花の季節が過ぎても、山奥にはまだ散らずに残る花があるかもしれないと、花を慕う心から山に分け入ろうとしている。山ほととぎすは夏の景物であり、季節の移ろいの中でも花を求めてやまない西行の心が表れている。
初句「奥になほ」は、山の奥にはやはり、の意である。
二句「人見ぬ花の」は、まだ人の見ていない花が、の意である。
三句「散らぬあれや」の「や」は疑問で、散らずにあるのだろうか、の意を表し、字余りで三句切れとなる。
四句「尋ねを入らん」は、尋ねて分け入ろう、の意で、本文は「たつねをいらん」とある。
結句「山ほととぎす」は体言止めで、山で鳴くほととぎすを示し、夏の季節を表している。
ほととぎす:初夏に鳴く鳥
- 作者
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西行
- 出典
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山家集
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聞きもせず束稲山の桜花 吉野の外にかかるべしとは
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茅花抜く北野の茅原あせゆけば 心すみれぞ生ひ変はりける