古りにけり君が御幸の鈴の奏は
いかなる世にも絶えず聞こえて
- 歌の意味
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古いことになってしまった。君の行幸の折の鈴の奏は、どのような世になっても、絶えることなく耳に聞こえていて。
- 鑑賞
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雑歌 1446
詞書「讃岐の院におはしましける折の、御幸の鈴の奏を聞きてよみける」
讃岐院、すなわち崇徳院がまだ在位しておられた頃の、行幸の際の鈴の奏を思い出して詠んだ一首と解される。君の行幸の折の鈴の奏も、もう古いことになってしまった、それでもどのような世になっても、絶えることなく耳に聞こえていて、と詠む。
鈴の奏は、行幸の際に駅鈴を奏上する儀式である。崇徳院の在位の頃の盛儀を懐かしみ、讃岐で崩御した院を偲ぶ心が込められていると見られる。詞書の解釈には諸説がある。
初句「古りにけり」は、古いことになってしまった、と言い切る初句切れである。
二句「君が御幸の」は、君の行幸の、の意である。
三句「鈴の奏は」は、行幸の際に駅鈴を奏上する儀式は、の意で、字余りとなっている。
四句「いかなる世にも」は、どのような世になっても、の意である。
結句「絶えず聞こえて」は、絶えず耳に聞こえていて、の意で、言いさしの形で余情を残している。
すずのそう:行幸の際に駅鈴を奏上する儀式
- 作者
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西行
- 出典
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山家集
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花の折柏に包む信濃梨は 緑なれどもあかしの実と見ゆ
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