- 歌の意味
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吉野山の麓の滝に流れていく花は、峰に積もった雪の下から流れ出る水なのだろうか。
- 鑑賞
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百首 1461
詞書は前の歌に続き「花十首」
花十首の九首目である。吉野山の麓の滝を流れ下る花びらを、峰に積もった雪が解けて流れ出る雪解け水に見立てている。
峰に散り積もった花を雪とし、その花が流れ下る姿を雪の下水と見る、二重の見立てによる一首である。前の二首が庭に散り敷く花を詠んだのを受け、本歌は峰から麓へと花の行方を山全体の規模で捉え直している。
初句「吉野山」は、第千四百五十三首、第千四百五十四首と同じ初句で、一連の舞台へと戻っている。
二句「麓の滝に」は、山の麓の滝に、の意で、四句の「峰」と上下の対をなしている。
三句「流す花や」の「や」は疑問で、流れていく花は、の意であり、字余りとなっている。
四句「峰に積もりし」の「し」は過去で、峰に積もっていた、の意である。
結句「雪の下水」は、積もった雪の下を流れる雪解け水の意で、峰に散り積もった花を雪に見立てている。体言止めとなっている。
したみづ:雪や氷の下を流れる水
- 作者
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西行
- 出典
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山家集
- 前の歌
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ながめつる朝の雨の庭の面に 花の雪敷く春の夕暮
- 次の歌
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根に帰る花を送りて吉野山 夏の境に入りて出でぬる