- 歌の意味
- 場所のせいで聞きにくいのかと思って、郭公を、里を変えてでも待とうと思う。
- 鑑賞
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百首 1466
詞書は前の歌に続き「郭公十首」
郭公十首の四首目である。郭公の声がなかなか聞けないのは場所のせいかと考え、住む里を変えてでも待とうと思う、と詠む。
一声を聞くためには住まいを移すこともいとわないという、郭公を待つ心の熱心さを誇張して詠んでいる。前歌に続いて待つ心を詠みつつ、ここでは待つ場所を変えるという行動へと進めている。
初句「所から」の「から」は原因を表し、場所のせいで、の意である。
二句「聞き難きかと」は、聞きにくいのかと思って、の意である。
三句「郭公」は、待つ対象を示している。
四句「里を変へても」は、住む里を変えてでも、の意である。
結句「待たんとぞ思ふ」の「ぞ」は係助詞で、「思ふ」の連体形で結ぶ係り結びとなり、待とうと思う、の意を強めている。
さと:人の住む村里
- 作者
- 西行
- 出典
- 山家集
- 前の歌
- 聞かで待つ人思ひ知れ郭公 聞きても人はなほぞ待つめる
- 次の歌
- 初声を聞きての後は郭公 待つも心の頼もしきかな