- 歌の意味
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五月雨の晴れ間を探し求めて、郭公が空を伝って鳴いてゆく声が聞こえてくるようだ。
- 鑑賞
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百首 1468
詞書は前の歌に続き「郭公十首」
郭公十首の六首目である。降り続く五月雨のわずかな晴れ間を求めて、郭公が空を渡りながら鳴く声が聞こえてくる、と詠む。
梅雨の晴れ間という短い時間に、空を伝って移ってゆく声をとらえた、聴覚による一首である。前の歌々が待つ心を詠んできたのに対し、ここでは実際に聞こえてくる声が描かれている。
初句「五月雨の」は、陰暦五月ごろに降り続く長雨、すなわち梅雨の、の意である。
二句「晴れ間尋ねて」は、雨の晴れ間を探し求めて、の意で、郭公の動きとして詠まれている。
三句「郭公」は、晴れ間を求めて鳴き渡る鳥である。
四句「雲居に伝ふ」の「雲居」は空の意で、空を伝ってゆく、の意である。
結句「声聞こゆなり」の「なり」は音によって判断する推定の助動詞で、声が聞こえてくるようだ、の意を表す。
さみだれ:陰暦五月ごろの長雨、梅雨
くもゐ:空
- 作者
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西行
- 出典
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山家集
- 前の歌
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初声を聞きての後は郭公 待つも心の頼もしきかな
- 次の歌
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郭公なべて聞くには似ざりけり 古き山辺の暁の声