- 歌の意味
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岸から離れた白良の浜の沖の石を、砕くことなく洗っている、月の光に照らされた白波よ。
- 鑑賞
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百首 1476
詞書は前の歌に続き「月十首」
月十首の四首目である。白良の浜の沖に離れて立つ石を、月光に照らされた白波が、砕け散ることなく静かに洗っている、と詠む。
白良の浜は紀伊国の白い砂浜として知られる歌枕である。「白良」と「白波」の「白」を重ね、月光に照らされた浜と波の白さを際立たせている。荒々しく砕けるのではなく、静かに洗う波とすることで、月夜の穏やかな海の情景を描いている。
初句「離れたる」は、岸から離れている、の意である。
二句「白良の浜の」は、紀伊国の歌枕である白良の浜の、の意で、白い砂浜を思わせる。
三句「沖の石を」は、沖に立つ石を、の意で、字余りとなっている。
四句「砕かで洗ふ」の「で」は打消の接続助詞で、砕かないで洗う、の意である。
結句「月の白波」は、月光に照らされて白く見える波の意で、二句の「白良」と「白」を重ねている。体言止めとなっている。
しららのはま:紀伊国の白い砂浜の歌枕
- 作者
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西行
- 出典
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山家集
- 前の歌
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月を見てあかしの浦を出づる舟は 波のよるとや思はざるらん
- 次の歌
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思ひ解けば千里の影も数ならず 至らぬ隈も月にあらせじ