君をいかで細かに結へる繁目結ひ
たちも離れず並びつつ見ん
- 歌の意味
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あなたを、どうにかして、細かに結い上げた繁目結いの目のように、立ち離れることなく、いつも並んで見ていたいものだ。
- 鑑賞
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百首 1496
詞書は前の歌に続き「恋十首」
恋十首の四首目である。細かく結って染めた繁目結いの布の目が離れずに並んでいるように、あなたのそばを離れず、並んで見ていたい、と詠む。
布の染め模様という身近な物を恋の比喩に用い、いつも恋人のそばにいたいという願いを詠んだ一首である。「たち」に布を「裁ち」と身を「立ち」とを掛け、布の縁語で全体をまとめている。
初句「君をいかで」の「いかで」は、どうにかして、の意で、字余りとなっている。
二句「細かに結へる」は、細かく結い上げた、の意である。
三句「繁目結ひ」は、布を細かくつまんで糸で結い、染め上げた絞り染めの意で、目が細かく並ぶことから並び離れないさまをたとえている。
四句「たちも離れず」の「たち」は、布を「裁ち」と、身を「立ち」とを掛けた掛詞で、立ち離れることなく、の意である。
結句「並びつつ見ん」の「ん」は意志で、並んでいつも見ていよう、の意を表す。
しげめゆひ:布を細かくつまんで結い、染めた絞り染め
たつ:布を裁つ意と、身を立つ意を掛ける
- 作者
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西行
- 出典
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山家集
- 前の歌
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さまざまのなげきを身には積み置きて いつしめるべきおもひなるらん
- 次の歌
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恋すとも操に人に言はればや 身に従はぬ心やはある