- 歌の意味
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恋をしていても、平然として変わらない人だと、人に言われたいものだ。身に従わない心などあるだろうか、いや、ありはしない。
- 鑑賞
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百首 1497
詞書は前の歌に続き「恋十首」
恋十首の五首目である。恋をしていても、それを顔に出さず平然としている人だと言われたい、心が身に従わないことなどあるだろうか、と詠む。
恋心を人に悟られまいとして、心を身の振る舞いに従わせようとする、忍ぶ恋の自制を詠んでいる。結句の反語には、そうありたいと願いながらも、実際には心が身に従わない恋の苦しさがにじんでいる。
初句「恋すとも」の「とも」は逆接の仮定で、恋をしていても、の意である。
二句「操に人に」の「操」は、心が変わらず平然としていることで、平然とした人だと人に、の意である。
三句「言はればや」の「ばや」は自己の願望で、言われたいものだ、の意を表し、三句切れとなる。
四句「身に従はぬ」は、身の振る舞いに従わない、の意である。
結句「心やはある」の「やは」は反語で、そんな心があるだろうか、いやない、の意を表す。
みさを:心が変わらないこと、平然としていること
- 作者
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西行
- 出典
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山家集
- 前の歌
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君をいかで細かに結へる繁目結ひ たちも離れず並びつつ見ん
- 次の歌
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思ひ出でよ三津の浜まつよそだつと 志賀の浦波立たん袂を