名残いかに返す返すも惜しからし
其駒に立つ神楽舎人は
- 歌の意味
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名残はどれほど、返す返すも惜しいことだろう。神楽の終わりの「其駒」に立って舞う神楽の舎人たちは。
- 鑑賞
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百首 1524
詞書は前の歌に続き「神祇十首、神楽二首」
神楽を詠んだ二首のうちの二首目である。神楽の最後の曲「其駒」で舞う神楽の舎人たちは、神楽が終わる名残をどれほど惜しんでいることだろう、と詠む。
「其駒」は神楽の終わりに歌われる曲で、神をお送りする舞が舞われた。夜を徹した神楽がいよいよ終わるときの名残惜しさを、舞人の心に寄せて詠んでいる。前歌が夜明けの明星を詠んだのを受け、本歌は神楽の終わりを詠み、二首で神楽の夜明けから終わりまでを描いている。
初句「名残いかに」は、名残はどれほど、の意で、字余りとなっている。
二句「返す返すも」は、何度も何度も、繰り返し、の意で、舞の袖を返すさまをも思わせる。
三句「惜しからし」の「らし」は推定で、惜しいことだろう、の意を表し、三句切れとなる。
四句「其駒に立つ」の「其駒」は、神楽の終わりに歌われる曲の名で、その曲に立って舞う、の意である。
結句「神楽舎人は」は、神楽に奉仕する舎人たちは、の意で、倒置となっている。
そのこま:神楽の終わりに歌われる曲の名
かぐらとねり:神楽に奉仕する舎人
- 作者
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西行
- 出典
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山家集
- 前の歌
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珍しな朝倉山の雲居より 慕ひ出でたる明星の影
- 次の歌
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御手洗に若菜すすぎて宮人の 真手に捧げて御戸開くめる