御手洗に若菜すすぎて宮人の
真手に捧げて御戸開くめる
- 歌の意味
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御手洗川で若菜をすすいで、神に仕える宮人が両手に捧げ持ち、御殿の扉を開くようだ。
- 鑑賞
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百首 1525
詞書「神祇十首、賀茂二首」
神祇十首のうち、賀茂を詠んだ二首の一首目である。賀茂の社で、宮人が御手洗川で若菜をすすぎ、両手に捧げ持って神殿の扉を開くさまを詠む。
春の若菜を神に供える神事の厳かなさまを、宮人の所作を追って描いた一首である。若菜をすすぎ、捧げ、扉を開くという一連の動作によって、神前の清らかな朝の情景が示されている。
初句「御手洗に」は、神社の参拝者が手や口を清める流れ、ここでは賀茂の御手洗川に、の意である。
二句「若菜すすぎて」は、春の若菜を水ですすいで、の意である。
三句「宮人の」は、神に仕える人が、の意である。
四句「真手に捧げて」の「真手」は両手の意で、両手に捧げ持って、の意である。
結句「御戸開くめる」の「御戸」は神殿の扉で、「める」は推定「めり」の連体形による連体止めで、扉を開くようだ、の意を表す。
みたらし:神社の参拝者が手や口を清める流れ
まて:両手
みと:神殿の扉
- 作者
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西行
- 出典
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山家集
- 前の歌
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名残いかに返す返すも惜しからし 其駒に立つ神楽舎人は
- 次の歌
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長月の力合はせに勝ちにけり わがかたをかを強く頼みて