誓ひありて願はん国へ行くべくは
西の門より悟り開かん
- 歌の意味
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仏の誓いがあって、願う国へ行くことができるのならば、西の門から悟りを開こう。
- 鑑賞
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百首 1540
詞書は前の歌に続き「釈教十首、千手経、三首」
千手経を詠んだ三首のうちの二首目である。千手観音の誓いによって願う国へ生まれることができるのならば、西方浄土へ通じる西の門から悟りを開こう、と詠む。
願う国に生まれさせようという仏の誓いを頼み、西方極楽浄土への往生を願う一首である。「門」と「開く」を縁のある語として用い、悟りを開くことを門を開くことに重ねている。
初句「誓ひありて」は、仏の誓いがあって、の意で、字余りとなっている。
二句「願はん国へ」の「ん」は婉曲で、願う国へ、の意である。
三句「行くべくは」は、行くことができるならば、の意である。
四句「西の門より」は、西方浄土へ通じる西の門から、の意である。
結句「悟り開かん」の「ん」は意志で、悟りを開こう、の意を表す。「開く」は四句の「門」と縁のある語である。
ちかひ:仏が衆生を救おうと立てた誓い、誓願
- 作者
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西行
- 出典
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山家集
- 前の歌
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花までは身に似ざるべし朽ち果てて 枝もなき木の根をな枯らしそ
- 次の歌
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さまざまに掌なる誓ひをば 南無の言葉にふさねたるかな