- 歌の意味
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どういうわけで、氷は解けるという春風なのに、その風に吹かれて青柳の糸は結ぼれているのだろうか。
- 鑑賞
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巻第一 春歌 15
春風が氷を解かすのに、同じ春風に吹かれて柳の枝の糸はかえってもつれ結ぼれるのはなぜかと、理屈の面白さで問いかけた歌である。解けると結ぶという対の言葉で、風になびく柳の様子をとらえている。
作者は源季遠とされる。前歌の糸の見立てを受けて、青柳の歌が続く。
初句「いかなれば」は、どういうわけでの意で、疑問の語が四句の「らむ」と呼応する。
二句「氷は解くる」は、巻頭の第一首で詠まれた春風による氷解けを思わせる。「解く」と四句の「結ぼほる」が対をなす。
三句「春風に」は、同じ春風であるのにの意を含み、逆接的に下へ続く。
四句「結ぼほるらむ」は、糸がもつれて結ぼれる意で、原因を推量する「らむ」で結ぶ。
結句「青柳の糸」は、柳の細い枝を糸に見立てた表現で、前歌の「青柳」、次歌の「御垣の柳」と柳の歌が続く。
むすぼほる:もつれて結ばれる。からまる
- 出典
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詞花和歌集
- 前の歌
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佐保姫の糸染めかくる青柳を 吹きな乱りそ春の山風
- 次の歌
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古里の御垣の柳はるばると 誰が染めかけし浅緑ぞも