- 歌の意味
- 白河の春の梢を見渡すと、松だけが一面の花の切れ目になっていることだ。
- 鑑賞
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巻第一 春歌 26
白河の地を見渡すと、一面に桜が咲きそろい、常緑の松だけが花の切れ目となって見えるという歌である。普通は花の間に松があると見るところを、松を「花の絶え間」と言い換えた発想に、花盛りの豊かさが表れている。
初句「白河の」は、京都東部の白河の地で、桜の名所として知られた。次歌の作者である白河院の名とも響き合う配列である。
二句「春の梢を」は、花の咲きそろった梢である。
三句「見渡せば」は、広く見渡すとの意で、景の大きさを示す。
四句「松こそ花の」は、係助詞「こそ」で松を強く取り立てている。
結句「絶え間なりけれ」は、四句の「こそ」を受けて已然形「けれ」で結ぶ係り結びである。花の中に松が切れ目をなす、色の対比が鮮やかである。
たえま:途切れている所。切れ目
- 作者
- 源俊頼
- 出典
- 詞花和歌集
- 前の歌
- 春ごとに心をそらになすものは 雲居に見ゆる桜なりけり
- 次の歌
- 春来れば花の梢に誘はれて 至らぬ里のなかりつるかな