- 歌の意味
- 桜の咲く木の下を流れる水は浅いけれども、散り敷く花びらで淵のように深くなることだ。
- 鑑賞
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巻第一 春歌 39
桜の木の下を流れる浅い水が、散り積もる花びらによって深い淵のようになると詠んだ歌である。浅い流れと深い淵の対比によって、散る花のおびただしさを表現している。
作者は源師賢とされる。
初句「桜咲く」は、桜の咲いている木を示す。
二句「木の下水は」は、木の下を流れる水である。
三句「浅けれど」は、浅いけれどもの意で、結句の「淵」と浅深の対比をなす。
四句「散り敷く花の」は、第三十七首の二句と同じ「散り敷く」で、散った花の量の多さを示す。
結句「淵とこそなれ」は、係助詞「こそ」を受けて已然形「なれ」で結ぶ係り結びである。
したみづ:木の下や物陰を流れる水
ふち:川の水が深くよどんでいる所
- 出典
- 詞花和歌集
- 前の歌
- 掃く人もなき古里の庭の面は 花散りてこそ見るべかりけれ
- 次の歌
- 散る花もあはれと見ずや石上 ふりはつるまで惜しむ心を