散る花もあはれと見ずや石上
ふりはつるまで惜しむ心を
- 歌の意味
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散る花もしみじみと感じてはくれないだろうか。年老いてしまうまで花を惜しみ続けてきたこの心を。
- 鑑賞
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巻第一 春歌 40
年老いるまで毎年花を惜しんできた自分の心を、散っていく花もせめて哀れと見てほしいと願った歌である。散る花と老いた身とが重ねられ、花を惜しむ心の深さがにじむ。
作者は藤原範永とされる。
初句「散る花も」は、散っていく花も私の心をの意で、花に呼びかけるような気持ちを含む。
二句「あはれと見ずや」は、哀れと見ないだろうか、見てほしいの意で、ここで句切れとなる。結句との間に倒置がある。
三句「石上」は、「ふる」にかかる枕詞である。
四句「ふりはつるまで」は、年老いてしまう意の「古る」と、花が散り降る意の「降る」を掛ける掛詞である。
結句「惜しむ心を」は、二句の「見ずや」の対象を後に置いた倒置である。
ふりはつ:すっかり年老いる意と、花が散り降る意を掛ける
いそのかみ:「ふる」にかかる枕詞。大和国の地名
- 出典
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詞花和歌集
- 前の歌
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桜咲く木の下水は浅けれど 散り敷く花の淵とこそなれ
- 次の歌
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我が宿の桜なれども散る時は 心にえこそ任せざりけれ