- 歌の意味
- 自分の家の桜であるけれども、散る時は思うままにすることはできないものだ。
- 鑑賞
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巻第一 春歌 41
自分の家の桜であっても、散ることだけは思い通りにならないと嘆いた歌である。所有しているはずの花さえ自由にならないという嘆きに、散る花へのいとおしさがこもる。
初句「我が宿の」は、自分の家のの意で、所有する花であることを強調する。
二句「桜なれども」は、逆接の「ども」で、自分のものであるがの意を表す。
三句「散る時は」は、花が散る時に限ってはの意である。
四句「心にえこそ」は、副詞「え」が打消と呼応して不可能を表し、係助詞「こそ」が強調する。
結句「任せざりけれ」は、四句の「こそ」を受けて已然形「けれ」で結ぶ係り結びである。
やど:家。住まい
まかす:思いのままにする
- 作者
- 花山院
- 出典
- 詞花和歌集
- 前の歌
- 散る花もあはれと見ずや石上 ふりはつるまで惜しむ心を
- 次の歌
- 身にかへて惜しむにとまる花ならば 今日や我が世の限りならまし