来ぬ人をまちかね山の呼子鳥
同じ心にあはれとぞ聞く
- 歌の意味
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来ない人を待ちかねるという名の待兼山の呼子鳥の声を、同じ心でしみじみと聞くことだ。
- 鑑賞
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巻第一 春歌 47
来ない人を待ちわびる自分と、人を呼ぶように鳴く待兼山の呼子鳥とを重ね、その声を同じ思いのものとしてしみじみ聞く歌である。地名と鳥の名の両方に「待つ」「呼ぶ」心を込めた技巧が光る。
初句「来ぬ人を」は、訪れて来ない人をの意で、二句の「待ちかね」を導く。
二句「まちかね山の」は、待ちかねる意と、摂津国の歌枕である待兼山を掛ける掛詞である。
三句「呼子鳥」は、人を呼ぶように鳴く鳥で、何の鳥かは諸説ある。名の「呼ぶ」が初句の「来ぬ人」と響き合う。
四句「同じ心に」は、自分と同じ、人を待つ心での意である。
結句「あはれとぞ聞く」は、係助詞「ぞ」を受けて連体形「聞く」で結ぶ係り結びである。
まちかねやま:人を待ちかねる意と、摂津国の歌枕である待兼山を掛ける
よぶこどり:人を呼ぶように鳴く鳥。何の鳥かは諸説ある
- 作者
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京極関白家肥後
- 出典
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詞花和歌集
- 前の歌
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八重咲けるかひこそなけれ山吹の 散らば一重もあらじと思へば
- 次の歌
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咲きしより散り果つるまで見しほどに 花のもとにて二十日経にけり