咲きしより散り果つるまで見しほどに
花のもとにて二十日経にけり
- 歌の意味
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咲いた時から散り終わるまで見ていたうちに、花のもとで二十日が過ぎてしまったことだ。
- 鑑賞
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巻第一 春歌 48
花が咲いてから散り果てるまで見守り続けていたら、その花のもとで二十日も過ごしてしまったと詠んだ歌である。牡丹を詠んだ歌とされ、牡丹の異名「二十日草」にちなんで二十日という日数を詠み込んだ機知がある。
初句「咲きしより」は、咲いた時からの意で、「し」は過去の助動詞「き」の連体形である。
二句「散り果つるまで」は、すっかり散ってしまうまでの意で、初句と合わせて花の一生を示す。
三句「見しほどに」は、見ていたうちにの意である。
四句「花のもとにて」は、花のそばでの意で、花から離れなかったことを示す。
結句「二十日経にけり」は、完了の「に」と気づきの「けり」で、時の経過への驚きを表す。牡丹の異名「二十日草」を踏まえている。
ちりはつ:すっかり散ってしまう
はつか:二十日。牡丹は「二十日草」とも呼ばれる
- 作者
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藤原忠通
- 出典
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詞花和歌集
- 前の歌
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来ぬ人をまちかね山の呼子鳥 同じ心にあはれとぞ聞く
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老いてこそ春の惜しさはまさりけれ 今いくたびも逢はじと思へば