いかなれば途絶えそめけむ天の川
逢ふ瀬に渡すかささぎの橋
- 歌の意味
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どういうわけで途絶えはじめたのだろうか。天の川の逢瀬のために渡すかささぎの橋は。
- 鑑賞
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巻第三 秋歌 87
詞書「題しらず」
原文の作者表記は番号外作者であるが、『詞花和歌集』では作者を加賀左衛門とする。七夕の夜、かささぎが翼を連ねて天の川に橋を渡すという伝説を踏まえ、その橋が年に一度しか架からないことをいぶかしむ歌である。
年に一夜しか逢えない二星の嘆きを、橋の途絶えという形で問いかけており、逢瀬の少なさを惜しむ心が込められている。
初句「いかなれば」は、どういうわけでという疑問で、二句の「けむ」と呼応する。
二句「途絶えそめけむ」は、途絶えはじめたのだろうかという過去推量である。ここで二句切れとなり、以下は倒置で主語を示す。
三句「天の川」は七夕伝説の舞台で、二星を隔てる川である。
四句「逢ふ瀬に渡す」は、逢うための浅瀬に渡すという意で、「逢ふ瀬」は川の瀬と逢う機会の意を重ねる表現である。
結句「かささぎの橋」は体言止めで、七夕の夜にかささぎが渡すという伝説の橋を示す。
かささぎのはし:七夕の夜、かささぎが翼を連ねて天の川に渡すという伝説の橋
あふせ:男女が逢う機会、また川の浅瀬
- 出典
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詞花和歌集
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たなばたに心は貸すと思はねど 暮れゆく空はうれしかりけり
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天の川横切る雲やたなばたの 空薫物の煙なるらむ