- 歌の意味
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草が枯れる冬まで見よというように、露霜が置いたまま枯らさずに残した白菊の花であることよ。
- 鑑賞
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巻第三 秋歌 129
詞書は前の歌に続き「題しらず」
曾禰好忠の歌である。他の草が枯れても白菊だけが残っているのを、露霜がわざと冬まで見よと残してくれたのだと見立てている。
草木を枯らす露霜を、菊だけは残してくれるやさしい存在として描いた逆転の発想が新鮮である。前の二首がうつろう菊を嘆いたのに対し、残された菊を喜ぶ歌で、菊の歌群を結んでいる。
初句「草枯れの」は、草が枯れるという意で、晩秋から冬の野を示す。
二句「冬まで見よと」は、冬まで見なさいというようにという意で、露霜の心を推し量る。
三句「露霜の」は、露が凍って霜のようになったもので、草を枯らすものである。
四句「置きて残せる」の「置く」は、露霜が置く意と、そのまま残し置く意を重ねた表現である。
結句「白菊の花」は体言止めで、本巻の第百二十七首の「白菊の」と響き合い、菊の歌群を残された白菊で結ぶ。
つゆじも:露が凍って霜のようになったもの
- 作者
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曾禰好忠
- 出典
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詞花和歌集
- 前の歌
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今年また咲くべき花のあらばこそ うつろふ菊にめかれをもせめ
- 次の歌
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関越ゆる人に問はばや陸奥の 安達の真弓紅葉しにきや