山里は行き来の道の見えぬまで
秋の木の葉に埋もれにけり
- 歌の意味
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山里は、人が行き来する道も見えなくなるほど、秋の落ち葉に埋もれてしまったことだ。
- 鑑賞
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巻第三 秋歌 133
詞書「題しらず」
曾禰好忠の歌である。山里の道が、行き来する人の通り道も見えないほどに落ち葉に埋もれてしまったという。
道が見えないということは人の訪れが絶えたことでもあり、晩秋の山里の寂しさが落ち葉の情景に込められている。前歌の紅葉に照らされる山から、散り敷いた木の葉の山里へと、紅葉の歌群が進んでいる。
初句「山里は」は、山の中の里はという意で、主題を示す。
二句「行き来の道の」は、人が行き来する道のという意である。
三句「見えぬまで」は、見えなくなるほどまでという程度を示す。
四句「秋の木の葉に」は、秋の落ち葉にという意で、本巻の第百三十五首、第百三十六首も木の葉を詠む。
結句「埋もれにけり」は、埋もれてしまったことだという気づきの詠嘆で結ぶ。
やまざと:山の中にある人里
- 作者
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曾禰好忠
- 出典
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詞花和歌集
- 前の歌
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夕されば何か急がむ紅葉葉の 下照る山は夜も越えなむ
- 次の歌
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春雨のあや織りかけし水の面に 秋は紅葉の錦をぞ敷く