魂祭る年の終はりになりにけり
今日にやまたも会はむとすらむ
- 歌の意味
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先祖の霊を祭る年の終わりになったことだ。今日という日に、自分はまためぐり会おうとするのだろうか。
- 鑑賞
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巻第四 冬歌 160
詞書は前の歌に続き「歳暮の心をよめる」
年の暮れには先祖の霊が帰ってくるとされ、魂祭りが行われた。その年の終わりの日に、今年もまた生き長らえてこの日を迎えることへの感慨を詠んだ歌で、詞花集の冬の巻を閉じる。
死者の霊を迎える日を、生きて迎える我が身の側から見つめているところに、静かな無常の思いがにじむ。
初句「魂祭る」 死者の霊を祭る、の意。年末に祖霊を迎えて祭る習俗を指す。
二句「年の終はりに」 年の終わりに。前歌の歳暮の題を受ける。
三句「なりにけり」 「に」は完了、「けり」は詠嘆で三句切れ。巻頭の本巻の第百四十首「神無月にもなりにけるかな」と同じ言い回しで、冬の始まりと終わりとが呼応する。
四句「今日にやまたも」 「や」は疑問の係助詞で、結句の「らむ」と係り結び。今日という日にまた、の意。
結句「会はむとすらむ」 「むとす」は〜しようとする、「らむ」は現在推量。またこの日に会おうとしているのだろうか、と生き長らえる我が身を見つめる。
たままつる:先祖の霊を迎えて祭る
- 作者
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曾禰好忠
- 出典
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詞花和歌集
- 前の歌
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数ならぬ身にさへ年の積もるかな 老いは人をも嫌はざりけり
- 次の歌
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君が代にあふくま川の底清み 千歳を経つつすまむとぞ思ふ