年を経て星をいただく黒髪の
人よりしもになりにけるかな
- 歌の意味
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長い年月、星をいただくように朝早くから夜遅くまで勤めてきたが、黒髪は人より先に霜のように白くなり、位は人より下になってしまったことだ。
- 鑑賞
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巻第十 雑歌下 374
星をいただくほど朝早くから夜遅くまで勤めてきたのに、黒髪は霜のように白くなり、官位は人より下のままであると嘆く一首である。「星をいただく」に勤勉さを、「しも」に白髪の「霜」と位の「下」を掛け、老いと不遇とを同時に表している。
初句「年を経て」は、長い年月を経てという意を表す。
二句「星をいただく」は、星を頭上に仰ぐ早朝や夜更けまで勤めることをいう。
三句「黒髪の」は、若いころの黒い髪をいい、四句の霜と対比される。
四句「人よりしもに」は、白髪をたとえる「霜」と、位が下であることをいう「下」とを掛けている。
結句「なりにけるかな」は、完了の「ぬ」、詠嘆の「けり」の連体形、終助詞「かな」で、なってしまったことだと結ぶ。
しも:白髪をたとえる「霜」と、位の低いことをいう「下」を掛ける
ほしをいただく:早朝から夜遅くまで勤めることのたとえ
- 作者
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大中臣能宣
- 出典
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詞花和歌集
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筑波山深くうれしと思ふかな 浜名の橋に渡す心を
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雲の上は月こそさやに冴えわたれ まだ滞るものや何なり