- 歌の意味
- 白河の流れを頼みにしているわたしの心を、いったい誰が当て推量で汲み取って知ることができようか。
- 鑑賞
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巻第十 雑歌下 377
白河の流れを頼みとする心を、誰が推量だけで汲み取ってくれようかと詠む一首である。「白河」は白河院を思わせ、その恩恵を頼みにする心を、川の流れと「汲む」の縁で表したものと解される。
初句「白河の」は、山城国の白河をいい、白河院を思わせる。
二句「流れを頼む」は、川の流れを頼みにすることをいい、恩恵にすがる意を重ねている。
三句「心をば」は、「をば」で心を取り立てる。
四句「誰かは空に」は、係助詞「かは」による反語と、当て推量での意の「空に」を示す。
結句「汲みて知るべき」は、水を汲む意に、心を推し量る意を重ね、可能の「べし」の連体形で「かは」を受けて結ぶ係り結びで、誰も知ることはできないと結ぶ。
くむ:水を汲む。人の心を推し量る
しらかは:山城国の地名。白河院の御所があった
- 出典
- 詞花和歌集
- 前の歌
- 滞ることはなけれど住吉の まつ心にや久しかるらむ
- 次の歌
- 百年の花に宿りて過ぐしてき この世は蝶の夢にざりける