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水上を定めてければ君が代に
二たび澄める堀河の水

歌の意味
水源をしっかり定めたので、わが君の御代に、ふたたび澄んで流れる堀河の水であることよ。
鑑賞
巻第十 雑歌下 385

 水源をしっかり定めたので、君の御代にふたたび澄んだ流れとなった堀河の水を詠み、その御代をたたえる一首である。水の澄むことに世の治まることを重ね、ことほぎの心をこめている。
 前の二首の稲の歌に続き、ここでは澄む水によって御代をたたえている。

 初句「水上を」は、川の水源をいう。
 二句「定めてければ」は、完了の「つ」と過去の「けり」の已然形に「ば」が付いた確定条件で、定めたのでという意を表す。
 三句「君が代に」は、君の御代にという意を表す。
 四句「二たび澄める」は、存続の「り」の連体形で、ふたたび澄んでいるという意を表す。
 結句「堀河の水」は、体言止めで、京の堀河の水を示して結ぶ。

みなかみ:川の上流。水源
ほりかは:京の町中を流れる川
作者
曾禰好忠
出典
詞花和歌集
前の歌
板倉の山田に積める稲を見て 治まれる世のほどを知るかな
次の歌
いさやまたつづきも知らぬ高嶺にて 先づ来る人に都をぞ問ふ