- 歌の意味
- さあ、どうなのだろう。この先どう続くとも知れない高い峰の上で、まずやって来る人に都のことを尋ねるのだ。
- 鑑賞
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巻第十 雑歌下 386
旅の途中、先の道がどう続くとも分からない高い峰で、最初に出会った人にまず都のことを尋ねると詠む一首である。見知らぬ山中にあってもまず都を思う、旅人の望郷の心が表れている。
次歌の第三百八十七首から、旅の空に都の月を思う歌が続き、都を思う旅の歌が並べられている。
初句「いさやまた」は、感動詞「いさや」で、さあどうだろうかとためらう気持ちを表す。
二句「つづきも知らぬ」は、道がこの先どう続くかも分からないという意を表す。
三句「高嶺にて」は、高い峰の上でという意を表す。
四句「先づ来る人に」は、まず出会った人にという意を表す。
結句「都をぞ問ふ」は、係助詞「ぞ」と連体形「問ふ」による係り結びで、都のことを尋ねると結ぶ。
たかね:高い峰
とふ:尋ねる
- 出典
- 詞花和歌集
- 前の歌
- 水上を定めてければ君が代に 二たび澄める堀河の水
- 次の歌
- 都にて眺めし月のもろともに 旅の空にも出でにけるかな