今日よりは天の河霧立ち別れ
いかなる空に逢はむとすらむ
- 歌の意味
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今日からは、天の川に立つ霧のように隔てられて別れ、いったいどこの空で逢うことができるのだろうか。
- 鑑賞
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巻第十 雑歌下 399
七夕の日に、天の川の霧が立ちこめるように隔てられて別れることになり、これからはどこの空で逢えるのだろうかと詠む一首である。年に一度は逢える牽牛と織女にもまして、逢う日の定まらない別れを嘆いており、人の死を悼んだ歌と見られる。
次歌の第四百首も七夕を詠み、七夕は来年の今日を頼みにできるが自分は心細いと、同じ七夕に寄せた歌が並べられている。
初句「今日よりは」は、係助詞「は」で、今日からはと取り立てる。
二句「天の河霧」は、天の川に立つ霧をいい、七夕の夜を思わせる。
三句「立ち別れ」は、別れることをいい、霧の縁で「立つ」を用いている。
四句「いかなる空に」は、どこの空にという問いを表す。
結句「逢はむとすらむ」は、推量の「む」と現在推量の「らむ」で、逢うことができるのだろうかと結ぶ。本巻の第三百五十八首と同じ結句である。
たちわかる:別れる
かはぎり:川に立つ霧
- 作者
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清原元輔
- 出典
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詞花和歌集
- 前の歌
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生ひ立たで枯れぬと聞きしこのもとの いかでなげきの森となるらむ
- 次の歌
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七夕は後の今日をも頼むらむ 心細きは我が身なりけり