- 歌の意味
- 織女は、来年の今日の逢瀬をも頼みにしているのだろう。心細いのは、次に逢う日も分からないわが身であることだ。
- 鑑賞
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巻第十 雑歌下 400
七夕の織女は、別れても来年の今日にまた逢えることを頼みにできるが、自分にはそのような頼みもなく心細いと詠む一首である。前歌の第三百九十九首と同じく七夕に寄せて、二度と逢えない別れの悲しさを表している。
初句「七夕は」は、織女星をいい、係助詞「は」で取り立てる。
二句「後の今日をも」は、来年の今日をいう。
三句「頼むらむ」は、現在推量の「らむ」で、頼みにしているのだろうという三句切れである。
四句「心細きは」は、係助詞「は」で、心細いのはと取り立てる。
結句「我が身なりけり」は、断定の「なり」と詠嘆の「けり」で、わが身であったと結ぶ。本巻の第三百五十五首と同じ結句である。
たなばた:織女星。また七月七日の行事
- 作者
- よみ人しらず
- 出典
- 詞花和歌集
- 前の歌
- 今日よりは天の河霧立ち別れ いかなる空に逢はむとすらむ
- 次の歌
- あさましや君に着すべき墨染の 衣の袖を我が濡らすかな