よそになど仏の道を尋ぬらむ
我が心こそしるべなりけれ
- 歌の意味
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どうしてよそに仏の道を探し求めるのだろうか。自分の心こそが、その道しるべであったのだ。
- 鑑賞
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巻第十 雑歌下 413
仏の道をどうして自分の外に求めるのか、自分の心こそが道しるべであったと詠む一首である。仏はおのれの心の内にあるという仏教の教えを踏まえ、自らの心を見つめることを説いている。
前歌の第四百十二首が勤めを積むことで成仏を知るとしたのに続き、ここでは仏の道を心の内に求めている。次歌の第四百十四首の「心の月」へと続いていく。
初句「よそになど」は、副詞「など」で、どうしてよそにという問いを表す。
二句「仏の道を」は、仏の教えに至る道をいう。
三句「尋ぬらむ」は、現在推量の「らむ」で、探し求めるのだろうかという三句切れである。
四句「我が心こそ」は、係助詞「こそ」で、自分の心をと強く取り立てる。次歌の二句「心の月を」と対応する。
結句「しるべなりけれ」は、断定の「なり」と詠嘆の「けり」の已然形で「こそ」を受けて結ぶ係り結びで、道しるべであったと結ぶ。
しるべ:道案内、手引き
たづぬ:探し求める
- 作者
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藤原忠通
- 出典
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詞花和歌集
- 前の歌
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露の身の消えて仏になることは つとめてのちぞ知るべかりける
- 次の歌
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いかで我心の月をあらはして 闇に惑へる人を照らさむ