木の葉散り秋も暮れにし片岡の
寂しき森に冬は来にけり
- 歌の意味
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木の葉が散り、秋も暮れてしまった片岡の寂しい森に、冬がやって来たことだ。
- 鑑賞
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冬歌 313
詞書「初冬の歌の中に」
初冬を詠んだ歌の中の一首である。木の葉が散り、秋もすっかり暮れた片岡の寂しい森に冬がやって来たと詠んでいる。前歌が木の葉の散り果てた山の寂しさを詠んだのを受け、本歌では森の寂しさに冬の訪れを見ている。
類従本では詞書を「冬の歌」とする。
初句「木の葉散り」は、前歌の二句三句「木の葉は散り果てて」を受けている。
二句「秋も暮れにし」の「にし」は、完了の助動詞「ぬ」の連用形と過去の助動詞「き」の連体形で、秋もすっかり暮れてしまったの意となる。
三句「片岡の」は、一方が傾斜した小高い丘をいい、歌枕の「片岡の森」としても知られる。
四句「寂しき森に」は、木の葉の落ちた寂しい森をいう。前歌の「山寂しかる」と寂しさの語が重なり、山から森へと目が移っている。
結句「冬は来にけり」は前歌と同じ結句で、巻頭に続く冬の訪れの一連の二首目にあたる。
かたをか:一方が傾斜した小高い丘。山城国の賀茂にある「片岡の森」は歌枕
- 作者
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源実朝
- 出典
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金槐和歌集
- 前の歌
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秋は去ぬ風に木の葉は散り果てて 山寂しかる冬は来にけり
- 次の歌
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夕月夜沢辺に立てるあしたづの 鳴く音悲しき冬は来にけり