大沢の池の水草枯れにけり
長き夜すがら霜や置くらむ
- 歌の意味
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大沢の池の水草は枯れてしまった。長い夜の間じゅう、霜が置いているのだろうか。
- 鑑賞
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冬歌 327
詞書は前の歌に続き「霜」
嵯峨の大沢の池の水草が枯れているのを見て、長い冬の夜の間じゅう霜が置いているからだろうかと推し量った歌である。枯れた水草という目に見えるものから、夜の霜を思いやっている。
初句「大沢の」は、山城国嵯峨の大覚寺にある大沢の池をいい、歌枕である。
二句「池の水草」は、池に生える草をいう。
三句「枯れにけり」の「けり」は詠嘆で、ここで句切れとなる。次歌の三句も同じ「枯れにけり」である。
四句「長き夜すがら」は、冬の長い夜の間じゅうの意である。
結句「霜や置くらむ」は、「や」の疑問を受けて現在推量の「らむ」の連体形で結ぶ。次歌の結句「霜や置きまさるらむ」と同じ趣向である。
おほさはのいけ:山城国嵯峨(今の京都市右京区)の大覚寺にある池
みづくさ:水中や水辺に生える草
よすがら:一晩中
- 作者
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源実朝
- 出典
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金槐和歌集
- 前の歌
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難波潟葦の葉白く置く霜の 冴えたる夜半に鶴ぞ鳴くなる
- 次の歌
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東路の道の冬草枯れにけり 夜な夜な霜や置きまさるらむ