東路の道の冬草枯れにけり
夜な夜な霜や置きまさるらむ
- 歌の意味
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東国へ向かう道の冬草は枯れてしまった。夜ごとに霜がますます多く置いているのだろうか。
- 鑑賞
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冬歌 328
詞書は前の歌に続き「霜」
東国へ向かう道の冬草が枯れてしまったのを見て、夜ごとに霜がますます多く置いているのだろうかと推し量った歌である。前歌の池の水草に対し、本歌では道の冬草を詠み、同じ組み立てで霜を思いやっている。鎌倉にいた作者にとって、東路は身近な道である。
類従本では詞書を「霜をよめる」とする。
初句「東路の」は、都から東国へ向かう道、また東国をいう。
二句「道の冬草」は、道ばたに生える冬の草をいう。前歌の「池の水草」と対になっている。
三句「枯れにけり」は前歌と同じ三句で、ここで句切れとなる。
四句「夜な夜な」は、夜ごとにの意で、前歌の「長き夜すがら」が一夜を詠むのに対し、本歌は幾夜もの重なりを詠む。本巻の第三百三十四首にも同じ語がある。
結句「霜や置きまさるらむ」は、「や」を受けて「らむ」で結び、霜がますます置き重なるのだろうかと推し量る。
あづまぢ:都から東国へ向かう道、また東国
おきまさる:ますます多く置く
- 作者
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源実朝
- 出典
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金槐和歌集
- 前の歌
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大沢の池の水草枯れにけり 長き夜すがら霜や置くらむ
- 次の歌
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花すすき枯れたる野辺に置く霜の むすぼほれつつ冬は来にけり