夜を寒み川瀬に浮かぶ水の泡の
消えあへぬ程に氷しにけり
- 歌の意味
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夜が寒いので、川瀬に浮かぶ水の泡が消えきらないうちに、凍ってしまった。
- 鑑賞
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冬歌 331
詞書は前の歌に続き「深夜霜」
夜の寒さが厳しいので、川瀬に浮かぶ水の泡が消えてしまう間もなく凍ってしまったと詠んだ歌である。すぐに消えるはかないものの代表である水の泡が、消える前に凍るという厳しい寒さを描いている。
初句「夜を寒み」は、「…を…み」の形で原因を表し、夜が寒いのでの意となる。本巻の第三百五十四首も同じ初句で始まる。
二句「川瀬に浮かぶ」は、川の浅瀬に浮かんでいるの意である。
三句「水の泡の」は字余りで、はかなく消えるものとして詠まれる水の泡をいう。
四句「消えあへぬ程に」は、消えきらないうちにの意である。
結句「氷しにけり」は、凍ってしまったことよの意で、「けり」は詠嘆である。本巻の第三百三十四首、第三百三十五首も同じ結句で、凍る景が続いていく。
かはせ:川の浅瀬
きえあふ:すっかり消えてしまう
- 作者
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源実朝
- 出典
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金槐和歌集
- 前の歌
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烏羽玉の妹が黒髪うちなびき 冬深き夜に霜ぞ置きける
- 次の歌
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片敷きの袖こそ霜に結びけれ 待つ夜更けぬる宇治の橋姫