葦の葉は沢辺もさやに置く霜の
寒き夜な夜な氷しにけり
- 歌の意味
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葦の葉は、沢辺にもくっきりと白く置く霜の寒い夜ごとに、凍りついてしまった。
- 鑑賞
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冬歌 334
詞書は前の歌に続き「冬の夜」
沢辺にくっきりと霜の置く寒い夜が続くうちに、葦の葉が凍りついてしまったと詠んだ歌である。夜ごとの寒さが重なって、ついに葦の葉が凍るまでの時の積み重ねを詠んでいる。
賀茂真淵はこの歌に合点を付している。
初句「葦の葉は」は、凍りつくものを最初に示している。本巻の第三百二十六首の二句でも葦の葉に霜が置いていた。
二句「沢辺もさやに」の「さやに」は、はっきりと、くっきりとの意で、霜の白さが沢辺に際立つさまをいう。
三句「置く霜の」は、霜が置くの意で、四句の「寒き」へ続く。
四句「寒き夜な夜な」は、寒い夜ごとにの意で、本巻の第三百二十八首の「夜な夜な」と同じく、夜の重なりを詠んでいる。
結句「氷しにけり」は、本巻の第三百三十一首と同じ結句で、次歌もこの結句で結ぶ。
さはべ:沢のほとり
- 作者
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源実朝
- 出典
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金槐和歌集
- 前の歌
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片敷きの袖も凍りぬ冬の夜の 雨降りすさむ暁の空
- 次の歌
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音羽山山おろし吹く逢坂の 関の小川は氷しにけり