- 歌の意味
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冬が深いので氷に閉ざされた山川の水を、汲む人もないままに、年は暮れてしまうのだろうか。
- 鑑賞
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冬歌 337
詞書は前の歌に続き「冬の夜」
冬が深まって氷に閉ざされた山川の水を、汲む人もないまま年が暮れていくのだろうかと詠んだ歌である。凍った川に人の気配が絶えた寂しさと、年の暮れの近いことを重ねている。
底本の注記によれば、類従本では四句を「汲む人なしに」とし、定家所伝本では「汲む人なしみ」とする。ここでは底本の本文に従う。
初句「冬深み」は、「…み」の形で原因を表し、冬が深いのでの意となる。前歌の初句「冬深き」を受けている。
二句「氷に閉づる」は、氷に閉ざされるの意で、本巻の第三百十五首の四句と同じ句である。
三句「山川の」は、山の中を流れる川をいう。
四句「汲む人なしと」は、水を汲みに来る人もないとしての意である。
結句「年や暮れなむ」は、「や」を受けて完了の助動詞「ぬ」の未然形「な」と推量の「む」で結び、年が暮れてしまうのだろうかと推し量る。巻末の歳暮の歌へと先に目を向けている。
やまがは:山の中を流れる川
- 作者
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源実朝
- 出典
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金槐和歌集
- 前の歌
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冬深き氷やいたく閉ぢつらむ 影こそ見えね山の井の水
- 次の歌
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我が門の板井の清水冬深き 影こそ見えね氷すらしも