- 歌の意味
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月の澄んでいる磯を吹く松風が冷え冷えとして、雪が積もったかのように白く見える白浜であることよ。
- 鑑賞
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冬歌 345
詞書「海辺冬月」
海辺の冬の月という題で詠んだ歌である。月が澄みわたる磯に松風が冷え冷えと吹き、月光に照らされた白浜が雪のように白く見えると詠む。月の光を雪に見立て、冷たく澄んだ冬の海辺を描いている。
類従本ではこの歌を雑部に収め、四句を「白くぞ見ゆる」とする。賀茂真淵は結句の「雪の白浜」という続け方を後世風であると評している。
初句「月の澄む」は、月が澄みわたっているの意である。
二句「磯の松風」は、海辺の岩場に生える松を吹く風をいう。前歌に続き、月と松風を取り合わせている。
三句「冴え冴えて」は、冷たく冴えわたっての意で、次歌の三句、本巻の第三百四十七首の三句も同じ句である。
四句「白くも見ゆる」は、白く見えるの意で、月光に照らされた浜のさまをいう。
結句「雪の白浜」は体言止めで、月光に白く見える浜を雪に見立てている。
いそ:海辺の岩の多い所
しらはま:白い砂の浜辺
- 作者
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源実朝
- 出典
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金槐和歌集
- 前の歌
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天の原空を寒けみぬば玉の 夜渡る月に松風ぞ吹く
- 次の歌
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更けにけり外山の嵐冴え冴えて 十市の里にすめる月影