- 歌の意味
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雲の深くかかる山の嵐が冷たく冴えわたって、生駒の嶽には霰が降っているらしい。
- 鑑賞
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冬歌 347
詞書「山辺霰」
山辺の霰という題で詠んだ歌である。雲が深くかかる山の嵐が冷たく冴えわたっているのを感じて、生駒の嶽には霰が降っているのだろうと推し量る。目の前の嵐の冷たさから、遠い山の霰を思いやっている。
この歌は『続後拾遺和歌集』に入集している。賀茂真淵はこの歌に合点を付している。
初句「雲深き」は、雲が深くかかっているの意である。
二句「み山の嵐」の「み」は美称で、山を吹く激しい風をいう。前歌の「外山の嵐」に対し、本歌は奥深い山の嵐を詠む。
三句「冴え冴えて」は、本巻の第三百四十五首、前歌の三句と同じ句で、三首続けて用いられている。
四句「生駒の嶽に」は、大和国と河内国の境にある生駒山をいう。
結句「霰降るらし」の「らし」は根拠のある推定で、嵐の冷たさを根拠に霰を推し量る。本巻の第三百六十二首も四句を「吉野の嶽に」、結句を「み雪降るらし」とし、同じ組み立てで雪を詠んでいる。
みやま:奥深い山。「み」は美称
いこま:大和国と河内国の境にある生駒山
たけ:高い山
- 作者
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源実朝
- 出典
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金槐和歌集
- 前の歌
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更けにけり外山の嵐冴え冴えて 十市の里にすめる月影
- 次の歌
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もののふの矢並つくろふ小手の上に 霰たばしる那須の篠原