笹の葉のみ山もそよに霰降り
寒き霜夜を独りかも寝む
- 歌の意味
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笹の葉に、山全体がそよそよと鳴るほど霰が降り、この寒い霜夜を、独りで寝ることになるのだろうか。
- 鑑賞
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冬歌 349
詞書は前の歌に続き「霰」
山一面の笹の葉がそよそよと鳴るほどに霰が降り、この寒い霜の夜を独りで寝ることになるのだろうかと詠んだ歌である。霰の音の満ちる山の夜に、独り寝の寂しさを重ねている。
『万葉集』の柿本人麻呂の歌「笹の葉はみ山もさやにさやげども我は妹思ふ別れ来ぬれば」の言い回しを踏まえている。賀茂真淵はこの歌に合点を付している。類従本の注と定家所伝本では初句を「笹の葉は」とする。
初句「笹の葉の」は、山一面に生える笹の葉をいう。次歌も同じ「笹の葉」で始まる。
二句「み山もそよに」は、山全体がそよそよと音を立てるほどにの意で、人麻呂の歌の「み山もさやに」を踏まえている。
三句「霰降り」は、霰が降っての意である。
四句「寒き霜夜を」は、霜の降りる寒い夜をの意である。
結句「独りかも寝む」の「か」は疑問の係助詞、「も」は詠嘆で、推量の助動詞「む」の連体形で結ぶ。
みやま:奥深い山。「み」は美称
しもよ:霜の降りる寒い夜
- 作者
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源実朝
- 出典
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金槐和歌集
- 前の歌
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もののふの矢並つくろふ小手の上に 霰たばしる那須の篠原
- 次の歌
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笹の葉に霰さやぎてみ山辺の 嶺の木枯らししきりて吹きぬ