- 歌の意味
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難波潟の潮の引いた干潟に立っている鶴の羽が真っ白になるほどに、雪が降り続いている。
- 鑑賞
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冬歌 359
詞書「海辺鶴」
海辺の鶴という題で詠んだ歌である。難波潟の潮の引いた干潟に立つ鶴の羽に、真っ白になるほど雪が降り続いていると詠む。白い鶴に白い雪が重なり、一面の白さの中にたたずむ鶴の姿を描いている。
底本の注記によれば、類従本と定家所伝本では結句を「雪は降りつつ」とする。ここでは底本の本文に従う。賀茂真淵はこの歌に合点を付している。
初句「難波潟」は、摂津国の干潟で歌枕である。本巻の第三百二十六首も同じ初句で始まり、鶴の鳴く声を詠んでいた。
二句「潮干に立てる」は、潮の引いた干潟に立っているの意である。
三句「葦鶴の」は、葦辺にいる鶴をいう歌語である。
四句「羽白妙に」は、羽が真っ白になるほどにの意である。
結句「雪ぞ降りつつ」は、係助詞「ぞ」を受けつつ、継続の「つつ」で止めて、雪の降り続くさまに余情を残している。
しほひ:潮が引いて現れた干潟
あしたづ:鶴の歌語。葦辺にいることからいう
しろたへ:白い布。転じて白い色
- 作者
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源実朝
- 出典
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金槐和歌集
- 前の歌
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水鳥の鴨の浮き寝のうきながら 玉藻の床に幾夜経ぬらむ
- 次の歌
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みさご居る磯辺に立てるむろの木の 枝もとををに雪ぞ積もれる